巨大防潮堤が続々完成しています。

森は海の恋人事務局ブログ

2017年02月19日 19:08

東日本大震災を受けて、三陸沿岸部では災害復旧工事が進んでいます。
その中で、次なる津波を防ぐために建設されている巨大な防潮堤が続々と姿を現し始めました。
宮城県の場合は河川堤防も巨大かつユニークな構造となっています。

気仙沼市朝日町の巨大防潮堤(7,2m)。
「海が見えない」との市民からの声に応え、管理者である宮城県はアクリルの窓を付けてくれました。
今後は、ツル性植物を植えて緑化することも検討して下さっているとのこと。

SHIRONEKOさんのユーチューブサイトに2016年の動画がありますね。




こちらは現在建設中の巨大防潮堤(完成すると高さ11,3m)。
気仙沼市唐桑町の石浜漁港。管理者は気仙沼市。工事のため浜が消えました。
子どもの頃の遊び場が消えるのは悲しいものですね。。
小学校の頃、体育で水泳といえばここに来て泳いだものです。
(当時の唐桑小学校にはプールがなかったので)



こちらは完成予想図。





陸前高田市の巨大防潮堤が完成しました。
高さ12.5mで全長2km。
総事業費は全額国負担で52,000,000,000円(520億円)。
サイボーグ化した一本松が何とも。。





岩手県宮古市にある女遊戸海水浴場の巨大防潮堤(宿漁港海岸)です。
東北区水産研究所宮古庁舎前にあります。
高さは14,7m。建設費用は831,600,000円。
完成図(イラスト)がシュールですね。







宮城県の場合は河川堤防も巨大です。
宮城県気仙沼市本吉町 沖ノ田川
宮城県が管理者である気仙沼市の沖ノ田川。
一応、「生物に配慮しました」という体裁を整えるということで、2017年2月現在、全額国費負担で河床に石を敷き詰めています。
工事前後の自然環境調査をしていないところがミソになります。「比較はできないけど、可能な限り配慮しました」と言える、ということ。実際どうだったのかは誰も分からない。
こちらもSHIRONEKOさんのユーチューブのサイトに掲載されています。






気仙沼市唐桑町の只越地区。
只越川は宮城県が管理者で、海岸は気仙沼市が管理者。
只越川の河川護岸は沖ノ田川と同様で死に川方式。
海岸には11.3mの巨大防潮堤が建設される。
完成すると大きく景観が変わる地区の一つ。

こちらもSHIRONEKOさんのサイトにありました。



宮城県気仙沼市 面瀬川
土木の専門家も唸るほど極めてユニークな構造。
面瀬川河川堤防は両岸に直立胸壁で圧迫感満載です。
川に入ったら大変。出るまで時間がかかります。川から出られるのかな?
沖ノ田川や面瀬川等の宮城県が管理する河川は基本的にユニークな構造のものが多く、また、しっかり内陸部まで津波を引き込む構造なので、面瀬川中流部付近にお住まいの方々は次の大津波に注意ですね。






その他、続々巨大防潮堤が完成しつつあります。



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