様々な公的資金と人が慌ただしく動いているように感じられる。
まさに年度末。
高台移転、防潮堤、土地の嵩上げ、道路整備、ガレキ撤去などなど。
1年ではまだまだ片付いていないのが現状。




昨日は、唐桑町内の幾つかの集落の、主たる方に集まって頂き、
集団移転の現状と防潮堤に関する意見交換を行った。
集団移転に関しては、各集落ごとに抱える問題は様々。
移転する土地の確保、地域のコンセンサス、行政との関わり方などなど。
防潮堤に関しては、お集まり頂いた全地域の方が不要と考えていた。
海の様子が見えたことで被災を免れたケースが多いようだ。
防潮堤ができたら景観が完全に破壊される。
防潮堤に莫大な税金を使うよりも、避難路の確保、防災教育に資するべきとの意見で完全に一致している。
何となく安堵した。
自分が浮いている考えを持っているのかと、微かに思っていたから。
今後は、集団移転と防潮堤をセットに考えて情報を整理し、地域に住む者として行政に要望書を提出したい。
防潮堤は、基本的には宮城県の管轄。
問い合わせても曖昧な返答しかしないので、住民のコンセンサスを図りつつ、議員にも協力を求め、
地域としての意見を形にする。





支援団体の様子にも変化が見られる。
現在、南三陸、気仙沼、本吉、唐桑に拠点を持って活動している団体が数多くいる。
少々気になる話を聞いた。
他地域から有料でボランティアを連れてくるという商売をしている団体がいるようだ。
しかも、利益を地域に還元すると言いながらせず、さらに寄付金を集めるなどしてから解散。
少しして、別名で新たに団体を立ち上げて同様の行為をする。
明らかに「黒」だ。
また、団体としては解散しているが、個人として活動している方がいる。
ただ、ボランティア先の方に昼食を要求しているらしい。
地元の方からのクレームが私に来る。
こちらは知り合いだけに、何とも残念でならない。
支援団体のスタッフは、皆とても良い連中ばかり。
悪い面が出ると彼らに迷惑がかかる。
そうなる前に何とかしなければ。。。




明日で一年。
様々な追悼イベントが数多く企画されているようだ。
良い悪いは無いと思うが、私は静かに過ごしたい。
とは言うものの、復興市民委員として、市主催の追悼式に出席しなくては。
明日も以外に忙しい。



畠山信