息抜きがてら、ＲＱ本部に顔を出した。
野外活動事務所ワンパク大学の三好さんらが温かく迎えてくれた。
必要な物資を車に積み込み、皆さんと話をしていて気づいた。
私のように家や船を失った者は明らかに被災者だが、自宅が無事な人は被災者として扱われにくいということ。

気仙沼市は水産業の町だけに、水産関係で働く人は多い。
今回の津波で水産関係の会社が多数流され、職場そのものが消えた。低迷していた産業にとどめを刺し、失業者が溢れている。ライフラインの復旧が進む中で、次のステップとしての支援が望まれている。
津波で職を失った人も被災者なのだ。そう考えると、全てを失った私は絵に描いたような被災者だが、私自身、未だ被災したという実感が無い。目の前の事を処理するだけで手一杯なのか、現実を受け入れられないだけなのか。「復興」と簡単に言葉にできるが、周りを見渡せば見渡すほど気が削がれてならない。
副理事長　畠山信

編集記？
畠山の代わりにブログを更新しているので、私にもメールをいただく。
いろいろなところからの支援の手が差し伸べられる。しかし、何でも言ってくださいと言われても、なかなか身動き取れない現実が当地にはあるのだ。ライフラインの復旧は必須だが、それだけではダメである.
畠山だけでなく、地域への継続的な支援が必要だ。疲れていることに気がつけない状況の人たちへの精神的なケアはもっと必要です。
やっと日程の都合がつきそうだ・・・とんぼ返りになるが8日に宮城へ向かう。身軽に動けない自分ももどかしい。
佐藤繁一（s_sato@nots.gr.jp)