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2013年06月18日

巨大防潮堤建設問題について カギは気仙沼副市長

三陸沿岸をコンクリートで覆う、巨大防潮堤建設問題について、最近の動きはかなり非公開型になってきました。

最近の行政による住民説明会の進め方は、
①自治会長だけ(または地権者だけ)と行政による非公開の意見交換会開催。
②自治会長(または地権者)の合意をとりつける。
③住民全大会を開催し、住民合意をとった形にして、防潮堤着工開始。

いよいよ行政側も水面下(非公開)で進めるようになってきました。
「住民の合意形成」とは、もはや名ばかりになったきた感じがする。


カギは気仙沼の副市長(まだ30代)だと思う。
国交省からの出向(?)で気仙沼市の副市長を務めている。
防潮堤建設に後ろ向きな発言をしてしまい、左遷される可能性がある。
さらに後ろ向きな発言をすれば、国交省に戻っても出世の道は閉ざされてしまう可能性が強い。
副市長として気仙沼市のことを考えた結果を残すのか、自身の人生を大切にした結果を残すのか。
副市長を引き受けたからには、それなりの覚悟はあるのだろう。
気の毒な立場にあるとは思うが。。。


こちらは気仙沼市の大谷海岸。
巨大防潮堤建設問題について カギは気仙沼副市長



環境省による「快水浴場百選」にも選ばれているが、当初は砂浜を完全に潰す形で巨大防潮堤が建設される計画になっていた。
現在は約5mほどセットバックした形で計画されている(少し前の情報だけども)。
たしか、行政説明会では、「5mセットバックした後に人工的に砂を入れれば砂浜は元に戻る」という旨の説明だった

非公開の、一部住民だけの意見交換会で、行政側からいったいどのような図面が出てくるのだろうか。


本吉地区の宝物は消える運命なのだろうか。
皮肉なことに、消費税増税などで集められた税金(復興予算)で、管理費のかかる巨大防潮堤が貴重な砂浜を消すことになる。

全ての災害復旧事業が無駄ではないが、被災地では無駄な復旧事業がかなり多いと思う。
それらはさらなる増税を生み、被災地域の住民の生活はより厳しさを増すことになる。
人口の減少と増税を考えただけで恐ろしい。


日本という国の伸びシロを考えると、伸びシロがある国へ集団移住も視野に入ってくる。
地方の若い世代は、郷土愛はあっても愛国心は特に感じていないのだから。
自分の「ふるさと」があるだけでも幸せなほうなのかもしれないけれども。


畠山信




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Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 00:47│Comments(0)防潮堤建設について
 
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