2019年12月23日
珍しい工事、その後
東日本大震災における災害復旧工事で、2019年9月21日に舞根地区では珍しい工事が行われました。

舞根地区を流れる普通河川の護岸が開削されました。
原型復旧が原則とされる災害復旧工事において、洪水を容認し護岸を壊すという工事は国内初の取り組みだそうです。
護岸開削工事から約3ヵ月後。

開削部分からは満潮時に海水が流入し、塩分濃度が海と同等になりつつあります。
また、水交換が良くなったことでこれまで低かった溶存酸素の値が高くなりました。
10月にはサケの遡上も見られ、湿地内に侵入する様子も確認されています。
この後、開削した護岸の上流部で、さらに護岸開削工事(幅約5m)が予定されています。
河川水は、新たに開削される護岸部分から湿地内に侵入し、予め設置された導水路を通って東舞根川へ流れ出て行く予定です。
その際、湿地内の塩分濃度が大きく変化することが予想されます。

来年度からは、護岸開削が行われた西舞根川の上流部の谷を丸ごと保全していきたいと考えています。
人と自然とが関わり続け、流域に関係する全ての生物が棲みやすいフィールドを時間をかけて構築していきます。
奥行約3㎞の谷を丸ごと順応的に管理し、その変化をモニタリングしていく計画となります。

舞根地区を流れる普通河川の護岸が開削されました。
原型復旧が原則とされる災害復旧工事において、洪水を容認し護岸を壊すという工事は国内初の取り組みだそうです。
護岸開削工事から約3ヵ月後。

開削部分からは満潮時に海水が流入し、塩分濃度が海と同等になりつつあります。
また、水交換が良くなったことでこれまで低かった溶存酸素の値が高くなりました。
10月にはサケの遡上も見られ、湿地内に侵入する様子も確認されています。
この後、開削した護岸の上流部で、さらに護岸開削工事(幅約5m)が予定されています。
河川水は、新たに開削される護岸部分から湿地内に侵入し、予め設置された導水路を通って東舞根川へ流れ出て行く予定です。
その際、湿地内の塩分濃度が大きく変化することが予想されます。

来年度からは、護岸開削が行われた西舞根川の上流部の谷を丸ごと保全していきたいと考えています。
人と自然とが関わり続け、流域に関係する全ての生物が棲みやすいフィールドを時間をかけて構築していきます。
奥行約3㎞の谷を丸ごと順応的に管理し、その変化をモニタリングしていく計画となります。
Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 21:47│Comments(0)