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2021年08月25日

ウナギとれました。

森は海の恋人は『湿地』の保全活動を続けています。
ウナギとれました。



東日本大震災時の地殻変動(地盤沈下)で新生した舞根地区の塩性湿地。
ここは発災時に約70㎝の地盤沈下が起こり、湿地には川を遡上してきた海水が入り込むようになった場所。
震災前の40年間ほど耕作放棄地だったのですが、震災により湿地・干潟化した土地になります。
ここは国内で初めて、災害復旧工事として河川護岸の開削が行われた場所(2019年9月)。
湿地に隣接する河川護岸を開削した場所になります。

ウナギとれました。



その結果、通水が良くなり多様性高い自然環境へと回復していくことが予想されています。
震災後、三陸沿岸部では同様の湿地が多数確認されていたのですが、原型のまま残っているのは舞根地区のみとなってしまいました。
この湿地環境を保全するため、京都大学をはじめ複数の大学の研究者らと自然環境調査を続け、生物の生息地としての希少性や海洋生物への影響等を科学的知見から検証しています。
自然環境調査は現在も継続して実施しており、先日、湿地内の自然環境調査で体長50㎝程のニホンウナギが確認されました。

ウナギとれました。


また、汽水や淡水にも生息しているヌマガレイも複数個体が確認されました。
舞根地区内の災害復旧工事はおおよそ終了しているものの、まだ完工していない部分もあります。工事の影響で湿地の環境は刻々変化しておりますが、そんな状況の中でも多様な生物の育成する空間となっているようで、調査をするたびに関係者を驚かせています。

時間の経過とともに自然環境がどのように変化していくのかをデータとして残し、次なる災害があったならば、舞根地区のデータを参考に動き出す人々がいることを信じています。






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