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2011年08月21日

舞根地区の住民

昨日、唐桑町西舞根(からくわまちにしもうね)地区の住民が久々に懇親会を開いた。
場所は仮設住宅群の中にある集会場。
舞根地区の住民



西舞根地区の住民は、長を中心に結束力がある。
冠婚葬祭は隣組が中心となり行われているほど、古き良きシステムが継続して残っていたためだ。
震災で52世帯のうち4世帯を残して全壊した。
その後、避難所、そして仮設住宅へと住民が移動したため、地域のつながりが薄れることが心配されたが、
やはり地域の仲間意識が強い。
長の誘いで皆が集まってくる。
これほどに地域のまとまりが強い集落は唐桑町でも稀と思う。
西舞根集落の自治会は、震災後に集団移転を正式に希望した。
もちろん、私もその中の一人。
今回の集まりは西舞根住民の懇親会でもあり、集団移転にむけた意識の確認をするためでもあった。
皆、生まれ育った場所に戻りたいのだ。

NPO法人森は海の恋人では、地域の自然、文化を生かして持続可能な地域づくりを目指している。
その一端で、三井物産環境基金の助成を活用し、気仙沼湾の海の調査を実施している。
生産者にとっては特に気になる海の水質、海底の様子等を多くの研究機関との連携で、
2011年4月から最低でも3年計画で継続したモニタリングを実施することが決まった。
昨日の西舞根集落の懇親会で、調査の協力者である首都大学の横山先生に来ていただき、
専門家の視点から現在の海の状況をとても分かりやすくご説明いただいた。
舞根地区の住民



地域の皆さんはやはり海の状態が気になっていた。
調査結果から、概ね正常な海の状態という現実を聞くと、皆安堵されたようだった。
九州の    から川エビの差し入れもあり、仮設住宅の集会場は一時だが明るくなった。


仮設住宅での生活は様々なストレスがつきまとう。
皆からは不満の声が多く出された。
しかし、集団移転への意欲は衰えておらず、
昔のようにまとまって西舞根に住みたいとの意見を再確認した。

私も西舞根集落の一員として、地域を立て直したい。




地盤沈下のためか、冠水するエリアが増えたように思う。
秋の大潮が恐ろしい。
舞根地区の住民




畠山信









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Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 16:25│Comments(0)徒然日誌
 
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