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2011年06月30日

ハタボー日記40 支援のかたち

週に1度、唐桑のボランティア団体が集まり、情報の共有をしている。
「唐桑ボランティア団」の会議。
今週の会議では、漁業に関わるボランティアの持っていき方をどうするかも話し合われた。
牡蠣生産者としては、是非ともお願いしたいところである。
緊急性がある支援が減り、どのボランティア団体も次のステップを模索している。
今後は、被災者の自立を促す形での支援を希望する。
もちろん、そのために私もいろいろ動く。



地元の仲間も動いている。
なんとも心強い。
彼は私と同い年の境君。私と同様、被災者の集団移転等を何とか進めようと頑張っている。
境君の実家は気仙沼で小料理店をやっていた。
揚げ物が美味いお店だったが、被災してしまった。





支援のかたちは様々。
月に一度、専門学校時代の仲間が訪ねて来てくれる。
鉄板と化した母の肩と、緊張している私の腰をほぐすために。
故に安心して頑張れる。







最近は、情報やサービスなどの支援に助けられている。
特に私の考えや行動に対して、客観的に指摘してくれるAさんの存在はありがたい。



畠山信
  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 00:09Comments(0)徒然日誌

2011年06月27日

ハタボー日記39 屋久島より

屋久島からボランティアの方々が来てくれました。

7年ほど前まで住んでいた屋久島。
当時、とてもお世話になったYNACというエコツアー会社の松本さんたちがボランティアに来てくれました。
さらに専門学校の先輩の青さんと福島のノリさんも来てくれ、何とも懐かしい顔ぶれに。
私の支離滅裂な愚痴を聞いてくれ、まるで屋久島時代に戻ったかのよう。



夜にはノリさんが手作りピザをダッチで焼いてくれ、
久々にまったりとした夜を過ごせました。
七輪とダッチの組み合わせ、これなかなか良いもんです。
焼けたピザは写真撮る間も無く胃袋に。。



後日、さらに屋久島からキトウさんとミキちゃんらも合流。
懐かしの面子に会ったことで、身体の緊張が解けていきました。

感謝。


畠山信

  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 22:37Comments(0)徒然日誌

2011年06月26日

ハタボー日記38 会議多いなぁ

昨日、営み住宅プロジェクトの会への出席、ESD-J全国ミーティング2011でのパネラー参加のため、
被災後初めて仙台まで足を延ばしました。
東北自動車道は「り災証明書」の提示で無料でしたが、
何とも複雑な気持ちになりました。

会場の宮城教育大学に無事到着。
人前に立つために服は調達しておいたものの、靴を買うのを忘れサンダルで登壇。
オハズカシイ。
さりとて、お仕事はお仕事。
一通りお話しさせていただきました。

その後、延々と続く懇親会。。



そして本日。
仙台から戻った足でそのまま気仙沼市役所へ。
気仙沼震災復興市民委員に選ばれてしまったが故に会議の連発。
この会議、意味あるものにするためにも頑張らねば。
そう思うものの、選ばれた委員11名だけでは情報が足りないように思えてなりません。
事務局として市役所職員の皆さんも同席。
市役所職員としての意見も聞いてみたいところです。
にしても市民会議の割には固くて肩がこりまする。。。



帰り際、気仙沼市の鹿折に差し掛かったとき、
陸に打ちあげられた漁船の撤去作業が行われていました。


被災した地域とそうではない地域。
雰囲気の違いがありすぎて、何とも奇妙な心持になりました。



6月30日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで、
支援団体の「RQ」主催のシンポジウムが開催されます。
こちらにもパネラーとして参加します。


  畠山信


  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 23:38Comments(0)活動報告

2011年06月21日

講演会開催!!

2011年7月6日、東京都渋谷区恵比寿にて講演会「REAL」やります!
その名の通り、リアルな被災地の現状を伝えようと思っております。


2部構成で、1部は当法人理事長の畠山重篤が「海洋保全と復興の行方」と題し、
2部はワタクシ(畠山信)が「被災者をとりまく現実と課題」と題してお話しさせて頂きます。

ご参加にはお申込みが必要となります。
参加費 1部:1ドリンク 500円
     2部:飲み物・食事 3,000円

お申込み、お問合せはこちら!


 畠山信  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 13:25Comments(0)お知らせ!

2011年06月21日

ハタボー日記 雇用創出に向けて

震災以前、気仙沼では産業の約6割を水産加工業が占めていた。
3月11日以後、大部分の産業が消えた気仙沼では失業者に溢れている。
ハローワークに行くと県外からの求人票が多い。
「社宅完備」「家族で入居可能」
人の流出が止まらない。
早急に雇用をつくらねばならない。
現在、宮城県内でも土木系の雇用は増えてきたが、事務職系の雇用が非常に少ない。
そこで、無い知恵絞って考えた結果一つだけ思いついた。
能力の高い事務員養成である。
例えば、被災地のNPOで事務員(被災者)を雇用する。
人材を派遣してくれる支援団体から、事務職が得意な人を出向として派遣してもらい、
雇用した事務員に実務を兼ねた教育(?)ができる。
さらに簿記等の資格が取れれば、給料を受け取りながら能力向上が図れる。

問題は、事務員に支払う給料をどこから捻出するかだ。
助成金を活用するのは一つの手段かもしれない。
人件費をメインにできる助成金があればの話だが。。。

  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 11:06Comments(0)徒然日誌

2011年06月17日

ハタボー日記36 横の繋がり

気仙沼市の唐桑町で活動している支援団体は、緩やかに繋がりを持っている。
名称は「唐桑ボランティア団」。
始めは冗談のつもりだったのだが、そのまま認知されてしまったようだ。
支援団体が定期的に集まって情報を共有し、支援の無駄を無くして効率よく活動している。
しかも、いろんな団体が集まったのにもかかわらず、被災者側が支援要請するための電話番号は一つ。
これ、被災者としてはとてもありがたい。

気仙沼市街や、他地域でもこんな横の繋がりができれば被災者のゆとりにつながるはず。
しかし、これがなかなか上手くいかない。
もともと、それぞれのNPO等の団体はそれぞれの目的を持って活動しているため、
他団体の活動にはあまり目を向けない。
さらに、自分の団体が「やってる感」を出すことが目的になっている支援団体さえあるように見える。
まぁ気持ちは分からんでもないのだが。。

気仙沼市内でも、支援団体と地元民が集まる機会ができたらしく、
そいつは素晴らしいことだと、その会合に参加してみた。
が、結果からいうととても残念な集まりだった。
ある参加者は、自らの団体名を力いっぱいアピールし、
また、東京まで行き政治家に会って熱く語った体験談を自慢げに話すという始末。
関わりたくない怪しい支援団体と同じである。
政治家を動かすのは被災者の言動ではない。
上手く利用されているだけだということに気付いていないのだ。
つい、その旨伝えてしまった。
これは自分の反省点。
トゲのある言葉に聞こえてしまっただろうか。
やりたいことはとても単純。
気仙沼エリアの情報発信源をまとめるというもの。
よくある案ではあるが、震災から3ヶ月が過ぎてから、
そこを強くアピールされると瞬時に「お腹いっぱい」である。

商い系の会合ならば、それでも良いのかもしれない。
支援復興系の会合では、浅すぎるとしか思えない。

一番残念だったのが、集まったのは見知った団体のみ。
つまり、気仙沼市街で活動している支援団体がほとんど来ていないのだ。
そんなものなのだろうか。
気仙沼市街の情報も、遅ればせながら収集し始めないといけないような気がしてきた。

畠山信  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 01:39Comments(0)徒然日誌

2011年06月14日

なべさん日記

今回の滞在では、前にブログで書いた背景もあり、子どもたちの生活に深く入り込むような関わりはせず。
でもしばらくは、なんとなく気にかけられている・・・と感じられる雰囲気は、伝えてゆこうと思う。

まだ避難所や、仮設住宅で暮らす子どもがたくさんいる。
彼らの現在の経済、物理的な生活環境を考えると、私の住む神奈川や東京で、震災の影響受けず暮らしている子どもの、多くは恵まれた環境にいる。
この差は、少なくとも彼らが大人(18歳とか、20歳とか?)になるまで、まず変わることはないのだろうと思う。
もちろん、それ以後の歩み方によっては、変わる可能性も大ですが。

原発事故の被曝について。
子どもの被爆は影響大ので、なんとか避けさせようとのこと。そのとおりだと思う。

気仙沼の空気中や飲料水の、放射性物質のモニタリング数値を、まだ聞いたことがない。
考えると、あらゆる種類のモニタリングは、福島以南、東京近郊に集中していて、特に三陸沿岸では、圧倒的に少ない気がする。
そもそも地震、津波の被害が大変で、大人も原発事故まで気にかける余裕もないことと思う。
また、震災の影響で、インターネット等の情報入手方法も被害を受けているはず。

被災地以外では、一応は(情報公開についての問題は言われているが)事故直後から情報を得て、それぞれの考え方や判断で、行動することも可能だった。
けど、気仙沼をはじめ被災地では、震災以後、被爆について無防備な状態に置かれ続けている。
子どもを被爆から守ろうにも、この無防備状態と、地震、津波のダメージが重なっては、難しい。

こんなところにも、被災地とそれ以外の地域の子どもの間に、差ができている。
これは、大人になってからも変わらないのではないか。
子ども時代の被爆は、大人になってからの歩み方で変わる、という類のものではないはず。

市内に充満する土埃と粉塵は、内部被爆の心配も。そんな中、通学したり、遊んでいる子どもたちを見ながら、自分もひどく咳き込みつつ、考えさせられる。
  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 21:02Comments(1)

2011年06月12日

九九鳴き浜大掃除!

昨日から、唐桑町の九九鳴き浜清掃を実施しました!
災害支援 海の仲間たち、気仙沼市教育委員会との共催事業です。



漂着物の多くは漁業資材。
大物はドラム缶や船舶、屋根など。
油だまりもあり、津波の威力がよくわかります。



船も埋まっておりました。



100人以上の参加を頂くことができました!



参加者のみなさん、本当にありがとうございました!!
また、NPO法人オーシャンファミリーの皆様、気仙沼市教育委員会の方々にも御礼申し上げます!


畠山信

  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 17:47Comments(3)活動報告

2011年06月10日

明日から九九鳴き浜大清掃!

週末は、お世話になっている災害支援 海の仲間たち(NPO法人オーシャンファミリー)、気仙沼市教育委員会との共催で、唐桑町西舞根にある鳴き砂の浜「九九鳴き浜」の大規模清掃を実施します。

本日はその最終打ち合わせ。
地元の方々も交えてざっくり100人態勢で挑みます!



漂着ゴミは大物(焼けた船舶)から細々したものまでいろいろ。
しかも重油溜りまで出来ちょりました。



む!
カミクラゲかな?



フジの花も綺麗に咲いちょりました。



気仙沼市教育委員会の方々にも協力を仰ぎ、ゴミは分別してガレキ置場に搬入する段取りです。




漂着ゴミよりも、生き物に目が向いてしまうのは単に生き物が好きだからではないように思います。
ガレキも漂着ゴミも、もう見疲れたのかもしれません。。


畠山信
  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 19:27Comments(0)お知らせ!

2011年06月09日

なべさん日記

前回『支援されることに疲れている』と書いたことについて、引き続き考えたこと+補足で・・・

支援に対して感謝されてないとか、善意をわかってもらえない、という意味では書いたのではなく・・・

予期せぬ被災で、突然に自宅や仕事、肉親や知人友人を失う。
そして、その日から急に、見ず知らずの『支援者』という、他者からの援助無しには、生命の維持すら危うい状況になる。
自ら何とかしようにも、どうにもならない被災状況。なんとかしたいのに、支援に頼らざるを得ない日々。それが、2ヶ月、3ヶ月と続いたら。
さらには、家も仕事も生活も、取り戻すのにこの先何年かかるのか、まったくわからない。
おそらく、支援への感謝と同時に、より大きなこととして、『自尊心』を持ち自分を支え続けることの難しさがあるように思う。

そんな疲れの蓄積と同時に、仮設住宅というプライベート空間を得る人が出てきて、物流も回復してきたことで、街の人たちの雰囲気が変化してきたのでは。
「支援します!」という人たちを容易に受け入れ頼るのでなく、必要なものは自分で選び、買う。
支援者の「喜ばせたい!」というイベントではなく、慣れ親しんだ肉親、友人知人と静かに過ごす。そんな雰囲気。

自分も含め支援者なんて呼ばれかねない人は、だから気をつけないと。
支援をするなら、簡単に「感謝されるのが嬉しい」「喜ぶ笑顔が見たいから」なんて思わないように。
物資を直接渡す『支援者』は、「私が届けました。渡せて嬉しいです!」なんて雰囲気を感じさせない、渡し方を考えないと。
遠くから物資を送る『支援者』は、「私の想いが伝わりますように!」といって、自分の思い入れで中身を決めないように。自分の心情や立場は別にし、本当に現地で今、何が必要か、できる限り調べ、考え、相手の立場を想像する。
間違っても、感謝のされることを自分で想像し、それを喜びや動機にしないこと。
そんなことをつらつら考える。


もうひとつ些細なこと。
勝手な個人的な思い込みで、今実践していること。

ビジュアル的にも「私、支援者です!」と感じさせないこと。つまり服装。
前回の滞在まで、ここは被災地なんだから・・・と意識した服装でした。つまり、汚れてもOK!的な服装。
でも前回このブログを書いて以降、普段、神奈川で暮らしている服装と同じにしようと、あわてて一関のユニクロで洋服購入。

街中の瓦礫や壊れた建物、変わり果てた街の姿と同じように、一見して『支援のためにここに来てます!』という服装の人間も、目で見て、震災、被災者という事実を実感させられるのではないか。
(もちろん、瓦礫撤去をはじめ、そういった大変な作業に携わっている人たちの作業着は、別です)

これまで、多少なりともあった『外から来た、実際被災しているわけでない立場の自分』という、自分なりの気遣い。でもそれを、被災地向け?の服装や、地元の人を喜ばせる、ということでは解決できない。
そんなことを、考え途中・・・  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 22:06Comments(0)

2011年06月08日

ハタボー日記 「組合生かして漁民を殺す」

本日、宮城県漁連唐桑支所にて「養殖漁業者合同会議」が開催された。
多くの漁民が参加し、活発な意見が交わされた。

ワタクシも一漁民。
今後の方針等気になることが多い。
まず驚いたのは議案書の薄さ。
しかも事前には配布されず、当日に配布された。
つまり、何を話し合うかを漁民に対し、事前には知らせられなかったのだ。



役員と組合職員が並ぶ。

会議は激しく難航。
役員(写真中央)から、
「漁場を持っていても生産性が低い生産者は廃業すべき。やる気がある生産者に漁場を与えて生産性を上げ、
赤字決済が続く組合を立て直すべき」。
との発言に、生産者が激怒。
「血も涙も無い」
「組合を生かして、漁民を殺すのか!」
「工業製品を作ってるんじゃない!自然相手の仕事なんだ!」
役員・組合に対しての厳しい意見が飛ぶ。
ちなみに、漁場には3割ほどの空きがあるらしい。



参加した生産者は、もともとあまり自分の意見を言わない傾向が強い。
だが、この日は違った。
役員に対し、
「あんたの話を聞くと生産者としてのやる気が失せるっ!」
などなど、役員・組合に対しての反発が非常に大きかった。




いま、組合の在り方が問われている。
今後、組合という組織は本当に必要なのだろうか。
生産者が在ってこその組合ではないのか?
役員・組合員の認識は「組合生かして漁民を殺す」。
録音した音声を聞けば聞くほど悲しい気持ちになる。

それにしても、議事録すら作られない会議はどうかと思う。




10年後、この海に何人の生産者が残っているのだろう。

  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 20:39Comments(0)徒然日誌

2011年06月05日

ハタボー日記 一山超えて

6月4日、岩手県一関市室根町にてNPO法人森は海の恋人総会を開催。
ワタクシの不手際でいろいろと準備に追われてしまったが、
会員の方も手伝ってくれ、何とか開催することができた。



会員名簿すら残っていないため、会員の皆様にお知らせすることすらまともにできなかった。
が、当日入会を含め多くの会員の方にご参加いただくことができた。



ホームページ上に残っていた写真を無理やり引き伸ばし、事業の説明をする。
23年度の事業は、子どもスクール、森づくり、海の生物調査が目標。
やらねばならないことは、「地域づくり」と考えている。
23年度は「コスモ石油エコカード基金」からの支援を受け、
何とか事務局機能を取り戻し、事業を継続発展させたい。



総会終了後のミニ講演会は大盛況。
理事長の重篤から始まり、田中理事、北大の白岩先生、西岡先生と話が繋がる。
西岡先生は、学生時代に気仙沼湾に注ぐ大川の調査を重篤と共にしたこともある。
先般、アムール川から流れ込む栄養塩類が三陸沿岸までたどり着くことを発見したのだ。



そして交流会。
室根地区の皆さんも加わり大盛況!
深夜まで宴が続く。。。



翌日。
本日は「森は海の恋人植樹祭」。



ざっくり1,200人。
本当に多くの方々に支えられているのだとつくづく感じた。



マスコミも大勢。



生中継も入り、もう何が何だか。



準備と対応に疲れはしたが、でもやってよかったと思う。
少しでも、景気づけになれば。。。


大勢の参加者の中で見つけた!
去年の子どもスクールに参加してくれた子たち!!
そしてスタッフのみんな!
久々に、心から嬉しかった!!



  畠山信
  


Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 23:27Comments(5)徒然日誌